窓の外から大家さんが家を覗き込み、目が合ったボクに片言の日本語でこう言いました。
「きょうもひとりですか? さみしいですね」
一時期は2ベッドルームのこの家に、ラグビー部の合宿をしているような気分で5人暮らしをしたこともあったのだけど、ここ最近は無駄に広い家でひとり暮らし。そんな家でひとり体育座りをしていたら大家さんに同情されるのも仕方がありませんけど、実はひとり暮らしに昨日、お別れを告げました。新しいスタッフが日本からやってきたんです。
フィリピンの子ども達にクラシック音楽を届けるUUUプロジェクト。今年の2月に行われた第2回UUUで指揮者をした永田くんが、セブンスピリットの子ども達に音楽を教えるため、セブにやってきてくれました。
左に座るミッキーのシャツを着ているのが永田くん。彼は指揮者をやるほどですから音楽の知識もしっかりしていて、演奏できる楽器も多様。子ども達にとってこれ以上ない先生で、すでに今日、子ども達と対面して、早くも打ち解けていました。
来年からは子ども達も管弦楽器の演奏を始める予定です。永田くん、よろしくお願いします。そして、先生であると同時にボクの同居人にもなります。永田くん、よろしくお願いします。
今朝、やっぱり窓から家の中を覗き込んできた大家さんが、永田くんの存在に気がついて、片言の日本語でこう言いました。
「よかったですね~。これでもう、さみしくないですね~」
大家さんはボクのことを田舎から上京してきたホームシックの女子大生かなにかだと勘違いしているんでしょうか。さみしくないっつーの。
ともあれ、永田くん。セブンスピリットへようこそ。楽しくやりましょう。