セブンスピリット・スタッフBlog

フィリピン・セブ島を拠点に、スポーツ・音楽教育を通したライフスキル育成に取り組むNPO法人セブンスピリットのスタッフBlogです。

UUUを一言で表すと『変』!?

 

こんにちは!UUU過去参加者の並木萌と申します!今までに3回ほど相棒のフルートとともに海を渡り、セブ島の子どもたちに音楽を届けて参りました。

 

現在、次回プロジェクトの参加者を募集中とのことですので、参加を決められた方、まだ迷っているという方、UUUを今初めて知ったよ!という方、みなさんに過去参加者が見つけたUUUの魅力をお伝えできればと思い、記事を書かせていただいています。

 

(そもそもUUUって何?どんなことをしているの?という方はこちらをご覧ください♪ http://seven-spirit.or.jp/activities/music/music_education/uuu/

 

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UUUの魅力、一言で表すと「変」かなあと私は思います。

いきなり何を言っているんだこの人と思わないでください。笑

 

 

まず、UUUを通して音楽教育による子どもたちの「変」化を間近でみることができます。

 

UUUではセブンスピリットの音楽教室

http://seven-spirit.or.jp/activities/music/studio/)に通う子どもたちと毎年ワークショップを行っています。

 

私が初めてセブへ行ったのが2年ほど前です(ちなみにUUUが初海外でした)。そのときのプロジェクトでは、そこに通う子どもたち6名ときらきら星を演奏しました。

当時は音楽教室もできたばかりで、その日が初めての大きな舞台、6人ともとっても緊張している様子で、伴奏しているこちらがはらはらしてしまうほど。それでも一生懸命ゆっくりゆっくり丁寧に演奏してくれました。

それから1年後、再びUUUのメンバーとして教室を訪ねてみると、え、みんながそれぞれのパートに分かれてあの「あまちゃん」を演奏している!想像を遥かに超える早さでの成長。子どもはスポンジのように物事をどんどん吸収していくとは言いますが、それを実際目の前にすると感慨深いものがあります。

そして新しい曲が吹けた、アンサンブルができた、など「できること」が増えていくにつれて子どもたちの表情も音楽を心から楽しんでいるような、とってもいい表情に変わっていくのです。きっとこの「できた」という経験は、音楽以外の様々な場面でもこの子たちの自信につながっていくのだろうと思います。何回もUUUに参加して、音楽教室に足を運んでいるからこそ見ることのできる変化。音楽を通じて仲良くなった、そしてUUUに参加したことによって名前を呼び合える関係になったあの子たちの成長を、私なりの形でこれからも応援し続けることができるのがとても嬉しいですし、子どもたちをずっと見守っていきたいなと思います。

 

https://www.youtube.com/watch?v=uB-r0oaIAlU 初めての大舞台きらきら星1:22〜

https://www.youtube.com/watch?v=pb7uI1skW6s あまちゃん


次に、UUUはたくさんの子どもたちの日常を、非日常に「変」えることができます。

 

UUUのコンサート会場は子どもたちの通う学校がメインです。子どもたちにとって、普段みんなと机を並べて勉強している場所に「日本」から「オーケストラ」がやってくる!ってすごいことだと思うんです。

私も小学生のときに学校の体育館にお相撲さんが来てお話をしてくれまして。初めて生で見るお相撲さん想像以上の大きさ、そしてとっっても良い匂いだった!という衝撃、〇〇年(笑)経った今でも鮮明に覚えています。しばらくは体育館に行くたびに、そのお相撲さんのことを思い出していました。お相撲には全く興味がありませんでしたが。

おそらくUUUがやっていることってこれと同じだと思うんです。子どもたちに初めてのクラシック音楽コンサートを届けた!はい終わり!と、そのときその場で完結してしまうことでは決してないでしょう。たった1回のコンサートでも、生で楽器の音を聞いたという衝撃は、きっと何年も子どもたちの心に残り続けると思います。私がこうしてお相撲さんを覚えているように。笑

現在日本で楽器を演奏している人の中で、このように誰かの中に残り続けるコンサートをするという経験をできる人ってそう多くはないと思います。アマチュアや学生というフィルターがかかったらなおさらです。あれ、だんだんUUUに参加したくなってきましたか?

 

 

さらに、最終日までにメンバーの顔つきが「変」わります。

 

音楽教育が子どもたちにもたらす変化は、比較的長期的な目で見ていくものが多いですが、プロジェクト中の10日間で劇的に変わるものがあります。それはメンバーの表情です。

UUUはそのプロジェクトごとに1からメンバーを集めるため、プロジェクトによって大きく色が変わります。ただ1つ共通しているのが、どのプロジェクトでも今までの音楽の経歴、経験年数、年齢、そしてUUUに対する思いも全くバラバラの人が集まるということです。

もちろん「フィリピンの子どもたちに音楽を届ける」という活動内容は共有できているものの、日本にいる間はそれがいったいどういうことなのか、自分はフィリピンへ行って何をしてくるのか何がしたいのか何ができるのか、明確にわかっている人は少ないでしょう。

そんな中で始まる現地でのプロジェクト。今までの経験から初日のリハーサルは何となく熱が入りきっていないというか、気持ちも音楽もまとまっていないなと思ってしまうのが正直なところでした。セブに行って初めましての人もいましたし。

しかし、コンサートでの子どもたちの圧倒的なパワー、スタディツアーで見た現地の人々の生活、メンバー同士での交流…プロジェクトのどこかに必ずそれぞれのきっかけがあって、メンバーの表情は日を追うごとに変わっていきます。

これは本当に現地で10日間を過ごしてみないとわからないことですので、あまり多くは書かないことにします…。が、ひとつだけ。私はあるプロジェクトの最終日に舞台上でみんなが演奏している姿を見て号泣しました。長く音楽をやっていますがこんなことは初めてでした。たった10日間でここまで顔つきが、音楽に対する姿勢が変わるのかと。音楽を通してこんな気持ちになれるなんて、中高部活で楽器を練習していた頃は想像もしていませんでした。

このようにUUUでの経験は子どもたちだけでなく、日本の演奏家にも必ず良い影響を与えてくれるでしょう。

 

 

最後に臨機応「変」に動くことが求められます。笑

 

これはもうこぼれ話的になってしまうのですが、必ずプロジェクトのどこかでハプニングが起こります、絶対。今まで経験したのは、楽器が壊れたor届かない、その後リハーサルが控えているのにバスが溝にはまって動けなくなった、集会を行っている学校でいきなり舞台に上がり全員で一曲演奏することになった、演奏者が来ない…など、まだまだいっぱいあります。

そもそもその日のコンサートでどの曲を演奏するか、ということは指揮者の方が当日会場を見て決めてくださっていましたので、「持ち歌(曲)はあるが、プログラムは未定」というのがUUUのデフォルトでした。

普通のオーケストラでは「あり得ない」ことでもUUUでは「あり」になってしまうことが多いのです。その大きなギャップに直面してしまったら、また自分の想像していなかった状況になってしまったら、もう楽しんでしまうしかありません。起きてしまったハプニングは楽観的にとらえて、一番楽しい方法で乗り切る。もっと具体的に言うと、減ってしまったリハーサルの時間をイライラして消化するか、楽しみながら消化するか、その違いが後のコンサートに与える影響は一目瞭然かと、というお話です。いや、なるべくハプニングは少ない方が良いですし、きっとその裏では運営の方がどうにかするために動いてくださっているのであまり無責任なことは言えないのですが…。

 

ちなみに全員で集会を行っている最中の舞台に立たされたときは、即興で小さな世界を吹き(もちろん楽譜はない)、さらにその日が誕生日だったという子にハッピーバスデーを演奏するという演出をしました。もしここで、このあとの時間が…とか、吹ける曲なんてないよ!舞台に上がるなんて無理!と思ってしまっていたら、あの子たちのあの笑顔はなかったのだなあ、と。

このように私たちの行動次第で、生まれるはずのないところに音楽を生み出せてしまうのもUUUの大きな魅力かなと思います。

 

 

長々と書いてしまいましたが、まだまだ伝えきれていない、そして私も気づいていないUUUの魅力ってきっとたくさんあります。自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じることを強く、強ーくお勧めします!

 

今回のプロジェクトの情報はこちらでご覧いただけます〜!

http://seven-spirit.or.jp/uuu2015/

 

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