セブンスピリット・スタッフBlog

フィリピン・セブ島を拠点に、スポーツ・音楽教育を通したライフスキル育成に取り組むNPO法人セブンスピリットのスタッフBlogです。

セブンスピリットに触れて

お久しぶりです。インターン生の岩元です。

昨年12月23日に日本に帰国させて頂きました。


私はフィリピンにて3ヵ月の語学留学を経て、セブンスピリットにインターン生として1ヵ月半ボランティアをさせて頂きました。

毎日アクティビティとして自分のクラスの時間を持たせて頂きましたが、伝えたいことが英語で出てこなかったり、子どもたちの本当の学びとなるアクティビティは何ぞやという試行錯誤を繰り返したり、初めて海外でのボランティアを経験する私にはとても大変なものでしたが、今となって振り返ればとても楽しくあっという間で、貴重な経験をさせて頂いたと感じます。


最終日の12月22日はクリスマスパーティーの日でした(更新が前後してしまい申し訳ありません!)皆でクリスマスソングを演奏した後、クリスマスパーティーが始まりました。子どもたちとスタッフ皆で、ダンス、フルーツバスケット、陣取りゲーム、プレゼント交換などを行いました。

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子どもたちのお母さん方にも集まっていただき、全員分のご飯を作ってくれ、皆で豪華な食事をお腹いっぱい食べました。そして、26日が現地スタッフのDhevineの誕生日ということで、子どもたちとスタッフでサプライズプレゼントをしました。

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皆で写真を撮り、いよいよ別れの時。私が子どもたちに向けた手紙を読んだ後、解散という流れになりましたが、「エディ帰っちゃだめだよ?寂しいよ。」「エディ帰らないよね?また来るんでしょ?」(※エディは私のニックネームです。)と別れを惜しんでくれました。私も涙を堪えるのに必死でした。

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ここに書き難いことではありますが、私はフィリピンに来てから国の事情を様々勉強していく中で、フィリピンは悪い国と決めつけていました。宗教による人口問題、政府による不正とも言える搾取、親に金を乞って来いと仕向けられたストリートチルドレン、広がる貧富の格差、貧しさ故に絶えない犯罪。私自身、ぼったくられたり、金をくれと迫られたり、ひったくりに遭遇したり、窃盗されたりしたために、この国に人徳というものはあるのだろうかと疑心暗鬼にもなりました。そんな中、セブンスピリットを訪れ、セブンスピリットの子どもたち・そのご両親・スタッフの方々と触れ合い、お話しさせて頂く中で、フィリピンに住む人たちの優しさと素晴らしさに気づき、段々とフィリピンの良い側面が見え、そして考えるようになりました。私は無意識に日本と比較してしまい、国の悪い側面しか見ることのできない視野の狭い人間だったのかもしれないと気づかされました。

加えて、私はフィリピンの教育現場を体感することが目的で留学しましたが、セブンスピリットの子どもたちの演奏に対する向上心と、少ないスタッフの中で教え、教えられ、自分たちで問題解決していく姿に本当に感動しました。日本の小学校でもボランティアやインターンを経験してきましたが、日本の小学生にはない何かを、セブンスピリットの子どもたちは持っていました。

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セブンスピリットで学んだことは多々ありますが、本当に、僅かではありますが、自分の価値観と視野を鍛え直すことができたと思います。この貴重な経験をさせて頂いたセブンスピリットのスタッフの方々、毎日付き合ってくれた子どもたちに深く感謝し、この恩を必ずどこかで返していこうと思います。本当にありがとうございました!



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