セブンスピリット・スタッフBlog

フィリピン・セブ島を拠点に、スポーツ・音楽教育を通したライフスキル育成に取り組むNPO法人セブンスピリットのスタッフBlogです。

行ってきました、被災地へ

日本にいてなかなか現状を把握する機会がなかったんですが、セブンスピリットのクラスが休みとなる月曜日に、セブ島北部の被災地へ行ってきました。

 

聞くところによると、もっとも被害の大きかったレイテ島も、報道されるのはタクロバンという都市がメイン。おかげでタクロバンには支援が集まっているようですが、その他の地域には完全には物資が行き届いていないのが現状のようで、ましてやセブ島北部の小さな町なんてなおさらのこと。

 

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周りには見渡す限りサトウキビ畑しかないわけで、セブンスピリットは、この、セブ市内から車で3時間強のMedellinという地域に物資を届けています。

 

前にもお伝えしたと思いますが、このMedellinはセブンスピリット主催のUUUプロジェクトとつながりがあり、過去にここでクラシック演奏会を開催したことがあるんですね。

 

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そのときは…わかるかな。zipラインのスタート地点となる右手の建物には屋根もあり、ここでみんながわいわい楽しくやったんですが、今回行ってみると…。

 

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キレイさっぱり屋根が吹き飛んでいました。というわけで、今回セブンスピリットが持っていったのは屋根。食べるものがないという危機的な状況はなんとか脱したようなので、今回は復興に向けてのトタン屋根を持っていったわけです。

 

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屋根がなく剥き出しになっている家や、ビニールシートで応急処置をしている家。いろいろありますが、屋根のない生活というのは想像以上にツラい。ボクは物資をパフォーマンス的に、「いま、ボク達がわたしてますよ~」と仰々しく手渡すのが好きではないので(だけど、こちらが望まなくてもそういう雰囲気がどうしても出てしまうので)、それはスタッフに任せてそのあたりを歩いたり、おばあちゃんとお話しをしたりしていたんですが、やっぱりいまは、まず屋根がほしいと。

 

というわけで、今後もセブンスピリットは地域のニーズに合わせた物資を、的確に運んでいきたいと思っています。

 

町を歩いていると、みんながありがとう、ありがとうと声をかけてくれます。でも、別に誰も偉くなんてないわけでね。ボク達は彼らに必要だと思うモノを、持っていきたいから持っていくだけ。そのかわりに彼らは自分たちで栽培している、劇的に甘いサトウキビをその場で食べさせてくれる。それだけのこと。そして、ボク達がそういった活動をすることができているのは、義援金をくださった皆さんや、支援してくださっている方がいるからこそ、です。ありがとうございます。

 

また近いうちに、サトウキビを食べに行ってきます。

 

※今回、届けたトタン屋根は168枚(26×6を96枚、26×8を72枚)

計21,024ペソ(約50000円)になります。